「はい、お待ちになっております」


そう言う仲居さんはクスクスッと笑いながらあたしを見た


「な、なにか?へ、変ですか?」


まさかお母さん帯の結び方間違った?!


慌てて背中を何度も確認した


「いいえ、ちゃんと結べてますよ?それに凄くお似合いです」


にっこりと微笑まれ、仲居さんは座敷へ歩き出した


あぅ・・・緊張するよぉ~どうか変な人でありませんように・・・