「あぁ・・・」 なるべく考えないことにしていたのに・・・ 正美さんはあたしの手を引いてお兄ちゃんの部屋に入った 「今、お風呂に入ってるから・・・さっきの本当?」 「・・・はぃ」 「どうして?だって・・・あの時・・・」 あの時って、多分、バス停でばったり会ってしまったときのことだと思う 「・・・何もなかったんです、あたしたち」 「えっ・・・?」 正美さんはあたしの言葉を理解できないみたいで目を丸くしている 「・・・あたしに手を出さないのに、他の女の子には手を出してたみたいですよ?」