嫌いじゃないのになぁ、経理課
だって受付とか秘書さんとかは、常に気を張ってなきゃいけないんだろうなぁ~、なんて思っていたから第一希望の部署に配属されてよかったよ?
でもそれ以前に、あたしなんかが受付とか秘書さん候補に選ばれるわけもないんだろうな
「だから!自覚ないの?」
「じ、自覚?」
「玲の可愛さは社内一だってみぃんな言ってるんだよ?」
美咲ちゃんはお箸をあたしの鼻近くまで持ってきた
「なななにそれ?!」
「知らないの!?やっぱり無自覚だったんだ、それじゃぁ社内の男子じゃ落ちなかったわけだ」
「ねっ?」と言って片目をパチンとつぶって笑った美咲ちゃん