なんだか落ち着かないまま私はお風呂を済ませた


「玲、髪乾かしてあげる」


千颯くんはどこからかドライヤーを片手にソファーに私を手招きした


「う、うん・・・」


機械音と温風がふわりと聞こえてくる


千颯くんの指先が肌に触れるたびに私の心臓はなりっぱなしで、このドキドキが聞こえていないかと心配


千颯くんは慣れてるんだね、そりゃぁイケメンだしね

モテるよね?


うん?それならなんで私?


結局、後ろから抱きしめるようにしている千颯くんの寝息が聞こえる


髪乾かしてもらって、時計を見るなり「寝よ?」って言うより早く寝室に引き込まれ、逃げられないまま眠ってしまった千颯くん


ハグもはじめてなんですけど?

まぁ、なんか心地良いし、いいか・・・