近づいてくる気配にあたしはそっと目を閉じた
続いて唇に重なった温かい感触
優しい体温に包まれてソファーに沈んでいく
「俺自信ないかも・・・」
「えっ?」
「何でもない」
一瞬苦笑いした千颯くん
「どっ、っん・・・」
どうしたの?
って言いたかったのに・・・
何度も何度もキスを繰り返した
それはもう恥ずかしいくらい
でも千颯くんは顔を少し離すと「はぁ」と溜め息をついた
「どうしたの?」
やっと言えた言葉に上から包まれた体温
「ん~忍耐力試されてる」
「忍耐力?」
「まじで我慢強くなるね」
「鍛えてるの?」
「・・・無理やり、鍛えさせられてるの」

