えっ?

待って、本当に私覚えてないの
だってこんな・・・イケメン(って言うんだよね?)に私が名乗った?

有り得ないよ、そもそもどこで知り合うの?


休みの日でも近所しか出歩かない私がどこで?


「ね、ねぇ?」

「千颯」

「えっ?」

「千颯って呼んでよ」

「ち、千颯くん」

「なぁに?」


千颯くんは顔だけ振り向いてきた

その仕草にもドキリと胸が鳴った


「私、・・・覚えてないの」

「そう」

「そうって・・・」

「でも玲は俺の彼女だし?」


千颯くんはそう言うと顔を正面に戻した