鏡の中のアタシ。



雄也がこうなったのは、理由がある。


雄也は今日、本当の話を本人の口からさえ聞ければ、後は文句の一つくらい言って帰ろう。くらいの気持ちで来ていた。




あの日。
里菜が雄也の元から走りだしたあの日に、雄也は初めて里菜の噂話を耳にした。

噂は、遊び人だ。程度の軽いものから、実は極妻だからあぶない。だとか、ニューハーフだ。とか言う、有り得ないものまで存在した。



久々に作った愛おしい彼女の話は、今まで知らなかった事がおかしいくらい、聞きたくなくなるほどたくさん集まった。