雄也は、困っていた。 予想と違う。 上目遣いで甘えるように許しを乞い、心の中で高笑いをする。 もしくは、騙される方が悪いのよ。と、開きなおってくる。 はたまた、しおらしく謝り、こちらの顔色を伺いながらの様子見。 そんなもんなんじゃないかと予想していた。 しかし、目の前に立つ里菜は、そのどれとも違う。 目に涙をいっぱいためてるくせに、唇を噛み締めて必死に泣くのを我慢しながら、まっすぐ見据えた目を反らそうとしない。 「なんなんだよ…」