「今までなにやってたんだろう…。」
気付いてしまった里菜には、過去が重たすぎる。
「同じ過ちをしないように、失敗は経験値に変えちゃえばいいんだよ。」
里菜にちゃんと後悔している。
だから、里菜はもう大丈夫だと思った。
美緒は、安心した。
人は失敗する生き物だ。
悪いのは、失敗する事ではなくて、同じ失敗を繰り返す事。
失敗してしまったら、ちゃんと振り返り反省する。
そうすると、後悔するんだ。
で、後悔して散々悔しがったらいいと思う。
印象強く残るように。
それから生きていく為の経験値に変える。
後悔は、そうするならばいくらしたっていいと思う。
「うん、もう大丈夫。」
西日に変わりつつある時分。オレンジに光る部屋の中、しっかり前を向き、強い意志を放つ里菜の顔が、とても輝かしく照らしだされていた。
