「美緒…アタシすこしだけだけど、その…頭でするんじゃないって言うのわかったかも…」
無意識に好きだと感じたあの日を思い出した里菜は、美緒の言葉に共感できた。
「でしょ?そりゃ考えたり、悩んだりする事は誰にでもあるよ。アタシもね。でも、相手の気持ちはいくら考えたってわからないよね。だから、それよりも、どうしたいのかを考えよう?」
「うん、確かにそうかも…。てか、美緒も悩むんだ…」
里菜は心の中で思ったつもりだったのだが、そのまんま声に出ていた。
「いやいや、里菜さん?アタシだって悩むし、迷うし、傷つく事だってありますよ!」
「え…聞いた事ない…」
里菜はビックリした。
美緒とずっと一緒にいて、美緒が恋に傷ついた話なんて聞いたことがなかった。
