鏡の中のアタシ。

カチっ


美緒はボールペンを取り出し、手帳から一枚ピリッと勢いよく切り離しさらさらと返事を書いた。


病室を見渡しよく考えて、すぐに、気付く場所を探す。


棚のうえに飲みかけのペットボトルが置いてあるのを見付けると、里菜が起きたらすぐ飲むだろうと思って、その横に置く事にした。

美緒が里菜に書いた返事は、とても短い。
しかも手帳から無造作に切り取っただけのただの紙。

誰かがみたってただのメモにしか見えないその紙が、里菜は涙で前が見えなくなるほど、うれしかった。


美緒なりの不恰好だけど、とってもおっきな愛がつまっていた。


“バカね、里菜は。”

“帰宅後、至急会議。”