鏡の中のアタシ。




長い沈黙が続いた。





長く重い空気が2人をつつんでいた。




先に沈黙を破ったのは、雄也だった。


「…里菜チャン、話してもらってもいいかな?」




「……………」



里菜は、応える事ができなかった。

話したい。
でもなにから話したらいい?
何を伝えたらいい?


悟が言っていた事は、ウソなわけじゃない。

それを雄也が半信半疑なのもわかってる。



もうすべて話すしかないのかな…。

嫌われたくない。

失いたくない。


だからこそ、何も言いだせなかった。


「…ぅぅっ」

ついにこらえきれなくなった涙が堰を切ったように溢れだしてきた。


「里菜チャンっ!!!」

雄也が止めるのも聞かず里菜はその場を逃げ出してしまった…。



雄也の目には、泣きながら走り去る里菜の後ろ姿だけが映っていた…。