「君、こいつの彼氏?」
「そうだけど。お前なんなの?」
悟は、クスクス笑いながら雄也に話し掛けた。
雄也はあからさまに機嫌の悪さを顔に出して、応える。
もう里菜は、なにも考えられなかった。
頭が真っ白ってこぉーゆー事なんだな…なんて思っていた。
まだ短い雄也との関係だが、ゆっくり脳裏にうかんできて、それが全部失ってしまう。
それ以外考えられなかった。
ただ泣きたくなった。
でも泣くわけには行かなかった。
歯を食い縛って、絶対泣かないと、うつむいて黙り込むしかなかった。
悟が、何を話す?
雄也にバラす?
もう神にも祈る気持ちだった。
「俺?そこの女にこの前まで騙されてた可哀相なモトカレ悟君です♪」
