鏡の中のアタシ。



「運転、お疲れ様☆はい、コレ♪」

くつろぐ里菜達の前に、準備を終わらせた美緒が、ビールを片手に戻ってきた。

「…さっそく嫌がらせか?」

雄也は、苦笑いしながら、帰りの運転を思うと、少し気が重くなった。


「ううん、飲んでいいよ。」

美緒は、里菜にもビールを手渡しながら答えた。

「帰りどぉすんだよ」

雄也が、そのまま当たり前の質問を口にする。

すると、美緒は大爆笑をしだして、その様子を見た里菜も、はっとした顔をした後笑いだした。


「美緒は、免許持ってるんだよ」

遅れて戻ってきた大地が、自分の分のビールをあけながら、美緒にコーラを手渡して苦笑いで答えた。


「なんだよ、それー…」

雄也は、てっきりみんな持っていないと思っていたので、ガックリと肩を落とした。

そんな様子を、笑っちゃいけないと思いながらも、こらえきれず、笑ってしまった里菜。

必死に笑いを止めようとしながらも、余計におかしくなってしまう。

「はぁー…もぉいいよ。乾杯しよーぜ。」

雄也は、いまだ隣で笑い続ける里菜を恨めしげに横目で見ながら、場を仕切りなおした。

「そうだよ、乾杯♪」

美緒が続き、みんなで乾杯。

「じゃ、遠慮なく!」

雄也は美緒に、サンキュっと告げると、美味しそうにビールを飲んだ。