鏡の中のアタシ。




「海だーっ!!!」

お弁当を、キレイにたいらげて、一服休憩をして、また走りだした車は、もう目的地のすぐそばにたどり着いた。

窓からやっと海が見えると、パワーウインドウをおろし、身を乗り出して、真っ先に里菜がはしゃぐ。


「お!本当だ!やべっ、テンション上がってきた!」

雄也も、里菜越しに外の景色に目をやると、それまで一番冷静だったが、里菜と一緒にはしゃいだ。


「風が気持ち〜」

「潮のニオイがするねー!」

美緒と、大地も窓をあけ身を乗り出す。


窓が空けられた車内には、磯の香りで包まれる。

海を日の光が照らしていて、乱反射する水面がとてもキレイで、目も鼻でも夏を味わった。