その頃、後ろの二人は、里菜の話題だった。
美緒は、最近の里菜がうれしくて仕方がなかった。
表情豊かになり、素直で明るくて、可愛らしい。
全部、雄也と出会ってからだった。
今と昔の里菜の違いを、嬉しそうに話す美緒の話を、大地も嬉しそうに聞いていた。
雄也も、里菜を愛おしそうにみて笑う。
そんなやわらかな雰囲気がとても好きだと、大地も美緒に伝えた。
里菜が変わったように、雄也も少しでも変わったようだ。
人の出会いとは、素敵な事だ。
良くも悪くも、吸収しあって成長しあう。
「俺は、美緒とも出会えてうれしいよ。」
と大地は、さりげなく冗談混じりに伝えた。
「あたしもうれしいよ、楽しいしね。」
美緒が、大地に笑いかけて答える。
大地は、返事が意外だったのか、満面の笑みでなんどもうなずきながら、美緒の手を取り、握手するようにつかむと、ブンブンと何度も振った。
