鏡の中のアタシ。


その頃、後ろの二人は、里菜の話題だった。


美緒は、最近の里菜がうれしくて仕方がなかった。


表情豊かになり、素直で明るくて、可愛らしい。

全部、雄也と出会ってからだった。


今と昔の里菜の違いを、嬉しそうに話す美緒の話を、大地も嬉しそうに聞いていた。

雄也も、里菜を愛おしそうにみて笑う。

そんなやわらかな雰囲気がとても好きだと、大地も美緒に伝えた。

里菜が変わったように、雄也も少しでも変わったようだ。


人の出会いとは、素敵な事だ。

良くも悪くも、吸収しあって成長しあう。


「俺は、美緒とも出会えてうれしいよ。」

と大地は、さりげなく冗談混じりに伝えた。


「あたしもうれしいよ、楽しいしね。」

美緒が、大地に笑いかけて答える。

大地は、返事が意外だったのか、満面の笑みでなんどもうなずきながら、美緒の手を取り、握手するようにつかむと、ブンブンと何度も振った。