雄也は、このまま居留守でもよかったが、ドアの前で待たれても適わないと、ドアを開けることにした。
ガチャ
「なぁんだぁ♪居るじゃないですかぁ☆」
「何しに来た?」
明るく能天気な声をだす明日香に対し、低く重たい声で答える雄也。
「え…?遊びに来ちゃいました☆」
一瞬ひるんだ顔をした明日香だが、そんな事気にするもんかとでも言わんばかりに、笑顔で応えた。
「はぁ…帰ってくれ。」
雄也は、深いため息と共に一言いうと、ドアをしめようとした。
「どぉかしたんですか?」
明日香は、白々しく甘い声と上目遣いで、首を傾げて聞いてみたが、足はちゃっかりドアを押さえていた。
「今お前の顔みたくないからだよ。」
普段温厚な雄也だが、今は我慢出来なかった。
冷たくあしらうと、半ば強引にドアを閉めた。
ドアを閉める直前、明日香が、顔を歪ませながら舌打ちをしたのを、雄也も大地も見逃しはしなかった。
