鏡の中のアタシ。



「里菜チャンの事は?」

「…今さらどんな顔して会うんだよ。…だからいけなかった。」


雄也の顔が曇っていく。
大地は、そんな雄也をみてますます話しづらくなった気がした。

それでも、伝えなきゃならない。と、自分に喝を入れると、テーブルに置いた。

小さなハートがたくさん並ぶブレスレットを。


「それ…。」

テーブルに置かれた【それ】をみた雄也は、しばらく黙ってしまった。


「なんで…、大地が持ってるんだよ?」

雄也は、【それ】をじっと見つめ、しばしの沈黙の後、重々しい声で大地に尋ねる。


「話すと長くなるけど…」

大地は、ゆっくり今日の出来事を雄也に話しだした―――。