鏡の中のアタシ。




「最近、大地クン達と遊んでる時、ちゃんと楽しい?」

里菜の質問に、雄也は一瞬顔を曇らせた。
その表情を里菜は、ちゃんと見ていた。

「うん。そうだよね。だからもうダメ。」

雄也の表情から、質問の答えは肯定だと判断した里菜が続けた。


「………だけど」

「無理。バイバイ。」


里菜は、雄也にとにかく早く帰ってほしかった。

決意が揺らがないうちに。

だから、冷たく雄也を突き放すしかなかった。


雄也は、確かに話してくれる。とは言った。

けれど長丁場になる事は、わかりきっている。

誰だって大事な人の好きな人に悪い噂があれば、いい顔はしない。


2人とも精神的疲労を耐えながら、徐々に認めてもらうしか方法はないだろう。

そんな事、出来ない。

雄也の居場所を奪えない。