鏡の中のアタシ。



雄也は、優しい。


だから、今からもきっと
傷つけないような言葉を選んで、納得させてくれる。

でもね、それは優しいのとは、ちょっと違うよ…。

誰も傷つけたくないだけ…

大地に何も言えないのも
大地達に幻滅されたくないからだよね?

変な噂のある彼女だからだよね?

わからない事もないよ。

アタシもね、美緒に幻滅されたくないから。


だけど、ずっと影にいるのも耐えられないよ。

ウソを重ねさせるのもイヤだよ。

ウソを重ねる辛さ、よく知ってるから。


雄也は、振れないでしょ?

だからアタシから去ってあげる…

本当は、イヤだよ…。

だから引き止めないでね…。


…これが、里菜の本音。

でも、雄也が知る事はない…。