鏡の中のアタシ。



気付くのが遅かったから、今から追い掛けても間に合わない。


「財布は、なかったら困るだろうなぁ…」

雄也は定期を持っている。

だから忘れてる事さえ、まだ気付いてないかもしれない。


一応携帯に電話してみたが、電源が入っていない。


雄也は友達やまわりに、バカにされながらも
【構内携帯OFF】
と、言う訳わからない決まりを、律儀に守っているのを里菜もよく知っていた。