俊介は夢枕を買った日と比べ、体重が急激に減っていた。
食事もろくに取らず、この日の夜も俊介はおにぎり一個。
 
いつものように眠ろうとしたが、たまたま目に入ったカレンダーのを見た。
夢枕を買ってから、あと二日で一ヶ月が経つ。
無料期間もここまでか。
それでも俊介は、この夢枕を手放したくなかった。
金を払えば済むことだが、今の自分に金はない。
働いてないのだから。
そう思っていると、俊介に虚しさが襲ってくる。
早く夢の世界に行こう。