「芽衣ぃ。今このうさぎが取れかけたんだよ?」

「隼人。もういいって!」

そう言いかけた時、とうとうだんまり一馬が口を開いた。

「どけよ」

「ちょっ、一馬。
俺が取るのっ」

「イライラする」


奴はそう言って隼人の席をぶんどった。
まるで椅子取りゲームでもしているかのように。