Chain〜切れない鎖〜

「あいつが頼むから、面倒見てやってんだよ」

亮太はその顔から想像出来ないようなおぞましい声で言い放った。



この前までは「一馬さん」なんて怯えていたのに、今日は「あいつ」だ。

亮太も強くなったもんだ。


思わず笑いそうになる。






「亮太は一馬が好きなんだね」

そう言うと、

「てめぇには関係ねぇんだよ」

と凄い剣幕で噛みつかれた。


それが余りにも恐ろしくて思わず身を引いた。