「タメだろが」

「…え?」

「俺とお前ら」



「えぇぇぇぇ!?」


空気が読めない奇声を発したのは、隼人ではなくあたしだった。

メールに熱中していた隼人は目を真ん丸にしてあたしを見ていた。



それもそのはず。
この不良たちと一馬の関係は、体育会系の部活みたいだったから。

どう見ても、一馬と京司たちがタメなんて考えは思い浮かんでこなかった。






京司は少しだけあたしを睨んだ。
その後すぐに一馬の顔色を伺った。

一馬は相変わらず無表情だった。
でも、気のせいか少し寂しそうだった。