カーテンから射し込む街灯の光が、部屋の中をうっすらと照らし出す。

一馬が遠慮がちにあたしに触れた。




「分かんねぇ…」

「…え?」

「何したらいいか、分かんねぇ」

切なそうに呟く。


分かんねぇじゃないよ。
散々遊んでたんでしょ。



そう言おうとしたが、悩ましげな一馬の顔を見ると、何も言えなかった。