からかわれて私は頬を膨らませて華原君を睨んだ。
「もっと可愛く描いてよ」
そう抗議したけど、図らずともそれはイラストと同じになってしまったらしく。
「チョーそっくりじゃん」
彼を喜ばせただけだった。
再び膨らんだ私の頬を、笑顔を浮かべシャーペンでつついた彼。
彼の後ろに広がる、窓の奥に存在する空の青。
二つの眩しいコラボレーションは、私の心の中にある柔らかい部分を刺激して……
切ないような、苦しいような……
そんな気持ちにさせたのだった──‥
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