翌日、告別式に参列した俺は屋外から結衣が火葬され天に昇る煙を見つめていた。 悲しくないと言ったら嘘になる。 まだ結衣を失った苦しさはしばらく続くだろう。 だけど、結衣は言った。 想いは死なない、と。 だから、日記は結衣に持って行ってもらった。 古賀と海、それに結衣の両親は俺が持っている方がいいって言ってたけど…… 必要ないよな、結衣。 お前の心は、ちゃんと俺がもらったから。