目的のメールを探してるうちに、俺は気付けば結衣からのメールをひたすら読み続けて……

俺はいつの間にかウトウトと夢の世界にトリップしそうになってた。

寝不足気味だったからだと僅かに働く思考の中で思って、結衣の部屋で寝たら結衣の夢が見れるかもしんねーなんて思った刹那。


『 華 原 君 』


焦がれていた結衣の声が聞こえた気がして眠気が一気に飛ぶ。


「……結衣?」


思わず立ち上がって見渡しても結衣の姿はなくて……

代わりに、ノックの音が聞こえた。