想像もしてなかった出来事。 苦手だと思っていた華原君に名前で呼ばれた。 それは数分……ううん、数秒前の私が絶対にないと断言してもいいような未来。 何より、今まで男子に名前で呼ばれた事の無かった私には衝撃的な出来事で…… 「う、うん。よろしく」 単純かもしれないけど、そんな些細な事で、私の心の中にある何かが変化を始めたのだった。 華原君とほんの少しでも、今までより仲良くなれたらいいな、と。