恋の唄



中学三年の冬だった。
その日は朝から雪が降ってて、受験も結果待ちだった俺は海を誘って日が暮れる頃まで遊んでた。


「じゃ、またなー」

「ユウ。ちゃんと前見て歩けよ」

「うっせー! じゃあな!」


帰り道、海と別れた後だった。

傘も差さずに雪の中、公園でうずくまる女を見つけて。


「ん? アイツって……」


そいつに見覚えがあった俺は近寄って声をかけたんだ。


「何してんだよ」


顔を上げたそいつは同じクラスの女子で。


「かは、ら?」


見れば、頬に引っかき傷みたいのがあった。

しかも真新しい傷。