「頼む。約束してくれんなら、俺は光を探せるから」 光……を? 「出口に向かって歩けるんだ」 華原君の言葉に喜んでしまう私がいる。 支えになれているのだと、示してもらえたから。 華原君は本当にずるい。 だけど…… 「華原君が、元気でいられるなら」 一花さんの姿を思い浮かべながら頷いてしまった私も ずるい人間だ。