陸。あの時みたいな綺麗な空。陸が居ないと見れないみたい。
プルルルル…プルルルル…
…ピッ
「もしもーし陸〜??」
「七海、海いかねぇ??」
「行くっ行きたい」
「じゃ迎えに行くな!!」
プツッ…。
「久しぶりだね〜夜の海」
「だな」
月の光が道路に差し込んで私達の影を伸ばす。
「…あっ」
「どうした??」
「陸、ちょっとこっち向いて!!」
「おぅ」
陸がゆっくりこっちを向いた。「陸…また背ぇ伸びてるっ」
「まじで??」
陸は不思議そうに
頭の上に手の平を置いて、私の頭まで伸ばしてきた。
「おっまじだなよく気づいたな〜」
「うんっ」
ザザー
夜の海は静かで、
波の音だけが響いていた。
「なぁ七海??」
「何〜??」
「俺らさ…ずっと一緒にいようなっ。」
「…うん。ずっと一緒だよ?」
「俺かなり頼りないけど
絶対七海守るから。だから…ずっと 隣に居てくれるか??」
「当たり前だよ!♪」
この時はまだ知らなかった。
時間は当たり前に動いていたんだ。
