今仕方ないって言った?

何が?何が仕方ないの?



「行くよ!」


『ちょっと!?』


手首を掴まれたまま、アタシ達は走り出した



『明〜』


「いってらっしゃーい!」



頼みの綱の明も、後ろから手を振りながら笑顔で見送っていたのだった



『明のバカやろ〜』



―――‐


「よしっ、着いた!」


『はぁ、はぁ・・・きつっ・・』



普段運動をしていないアタシにとって、久々に走ったので息切れしている


「入るよ〜」


『ちょっ、ここって』