アタシがあいつに出会ったのは6年前。
アタシが中学生になった時。
アタシの名前は輝水瑠亜。
あいつの名前は雪村陸斗。
アタシが陸斗と初めて喋ったのは部活で。
アタシも陸斗も陸上部だった。
陸斗は初対面でアタシの事を「瑠亜」って呼び捨てで呼んだカラ嫌いだった。
だケド、1年生の2学期になって… アタシは部活仲間の河崎茶鑼と喧嘩して部活を辞めようと思ったんだ。
その時、陸斗はアタシにこう言ったの。
「瑠亜は陸上の才能があって足速いし茶鑼は嫌われてるケド瑠亜はいつも皆に囲まれてる。茶鑼に何かされそうになったら俺が瑠亜を守るカラ部活辞めるなよ。」
ってね。
茶鑼の事を悪く言うのは、嫌だったケド本当に嬉しかった。
アタシの事をこんなに思ってくれてるんだって。
それカラ、アタシは陸斗の事好きになってった。