草食系部下と私様上司

「誰か…付いて来てる……。」


「えっ…。」


後ろを振り返るけど誰もいない。


ドクン…ドクン……

どっ…どうしよう。

姿が見えないだけに、怖くなってきた。

夜だし……。


足を一歩出す事に、誰かが、俺達の後ろにいるというのが、分かる。


付けられてる…。


「上川さん、あそこの角を曲がると、狭い通路が有るでしょ?
せーので走って、通路に隠れましょう」

「分かったわ。」


「せーの!!」


俺達は、走り出した。