ドクンッ!!


体に繋がる全神経が、いっぺんに口元に集中した。


「これで大丈夫よ」

ふんわりと微笑んで俺の傍を離れた。


「あの…どうして俺なんですか?」


「何が…?」


「どうして俺なんかと…?
他にもいるじゃないですか。なのに…
こんな仕事も何も出来ない俺と…?」