週末だから、中々タクシーが捕まらないけど、どうにか一台止まった。


「すみません、〇×町のハイツ大宮まで。」


「はい。」


静まり返った車内では、ミョーに色っぽい上川さんにドキドキしていた。


5分程走った時だった。


「スーーー。
スーーーー。」


まさか……?


隣を見ると、俺の肩に頭をちょこんと乗せて、スヤスヤ眠る上川さんがいた。