そして、やってきた歓迎会……。


「やだなぁ…。」


気分が乗らず、重い足を引きずって、会場である居酒屋に行く。


「よお!」


後ろから肩を叩かれた。


「何だ…岡崎か。」

「何だとは何だよ。何気に失礼な。」


コイツ、岡崎 健吾(オカザキ ケンゴ)俺と同期。


入社式で、席が隣りだった事も有り、意気投合した。


「鶴見は、誰ちゃん狙い?」


「誰ちゃんて…。
合コンじゃないんだからさ?」


「またまたぁ~謙虚な奴め。そのウリウリっとした小動物みたいな顔が女をそそるのに、勿体ない。」


「何だよ…その小動物って……。」


「守ってやりたくなる顔?
母性本能をくすぐるんだよ。
きゃ~可愛い。みたいな?」


全く、コイツは意味分からない…。