青空が広がる学校の屋上…

そこで僕は、人生を変える運命の出会いをした…。



『一生で一度だけの恋』

第一話
「出会い」



春になり、大学の入学式が行われる時期。


東京にある大学に僕「小池 夕稀(こいけ ゆうき」は、入学した。
正直にいえば、嫌々で入った大学でもあった。


それは、親に指定されて学校が決まったからだった。

なんで、親に人生を決められなくちゃならないんだ…いつも思っていた。


でも、推薦で入れる程度だったから、楽して入学できたし、お金も払わずに済んだし、運がよかったのかもしれない。


単位をとれる程度に出席して、あとは、やりたいことだけをする。ただ、それだけだ…。


やりたいこと…


夕稀は、カメラマンになりたかった。

父親の影響で、写真の世界にのめり込んだ。
様々な風景や人の写真など、多数の写真を毎日夕稀は、撮り続けた。


ちょっとしたことでも夕稀は、自然とシャッターのボタンを押していた。


写真だけが夕稀の生き甲斐なのかもしれない…。