『では、次は女の子の自己紹介です。』


俺は他の女の子の話は全く耳に入らずあの子だけを見つめていた…。


そして、次はあの子の順番…。


『あっ、あたしは…。な、成瀬紗菜、17歳です。よろしく…。』

『次はあたしね、あたしは小川未希、17歳。今は好きな人いるんで今日はカップルになれません~!』

あたしが緊張しながらいい終えると、未希は雰囲気を明るくしようとしてくれた。

あの日、カフェで会った時にはわからなかったコト…。

《あの子の名前は、成瀬紗菜…。17歳。》


《吹奏楽部に入ってて音楽が大好き♪》


《友達とショッピングするのが好きな女の子!》


そして、気付いたコト…。

《あの子は音楽の話をする時にとても楽しそうな顔をする。》


《友達に何か耳打ちされて真っ赤になった顔がカワイイ♪》


《俺のコトをチラッと見るとすぐ下を向き緊張してる♪》


今すぐにでも抱き締めたくなるくらい愛しい…。俺の知らないあの子をいっぱい見れた。