あたしの高校は県大会にでるほど吹奏楽部が有名な高校。あたしと未希は中学から吹奏楽部で高校には音楽推薦で入学した。

学校のチャイムが鳴りお昼休みになる。
『ねぇ、紗菜!?紗菜ってば!!』


『え、えっ!?未希どうしたの?』


『ずっと呼んでたのに。顔はぽかーん。目はハートになってるよ。』


『そうだった?彼のコトずっと考えてた♪』

あんな告白をしつつも、幸せオーラー全開の顔の紗菜にジェラシーを感じたのかイヂワル未希が出てくる…。

『でもさ…。紗菜って彼のコトなんにも知らなくない?彼の名前も高校も…。それに彼、大人っぽかったからもしかしたら高校生じゃないかもしれないし。』

それを聞いたあたしはさっきまでの幸せオーラー全開が嘘のようにしょぼんと俯き今にも泣きそうになる……。


『そうだったぁ…。あたし…。彼のコトなんにも知らない…。どう、しよ、うっ…。』

涙目で未希に訴えかける。

『あっ、ごめん、ごめん。あたしが悪かったよ。今、知らなくてもこれから知ってけば大丈夫だよ!!』


『ホ…ン…トに…!?』


『うん。大丈夫!それに彼にも紗菜のコト知ってもらわなきゃ!まずは高校と彼の名前だね!』


『う、うん。で、でもどうするの?』


『あのカフェでバイトしてたってコトはうちの高校からは遠くないはず!あっ、もうすぐ文化祭があるからとりあえず行ってみよ!』

そう言うとあたしと未希は近くにある高校の文化祭に行ってみた♪