『あっ、あなたに似合う女の子になるから!!』


その言葉を告げると周りの視線が恥ずかしくなり逃げるように去った。


『えっ!?ちょっと!?』



あたしは成瀬紗菜、17歳。高校2年生。ただいま初恋真っ最中♪




そして…たった今、人生初めての告白が終わったぁ………。


それを見ていた小川未希がつぶやいた。


『何!?あの告白…。』


走ってきたあたしは未希に震えた声で言った…。

『未希~~。言っちゃったよ~~。ヤバイよね~~。引いたよね~~。あんな言葉いうつもりじゃなかったのに~~。彼を見たらつい口が…。』


『わかった。わかった。家でゆっくりきくから。』


未希は幼稚園からの大親友。いつも一緒。未希にはなんでも話せる。


あたし達は2人して東京の高校に入学。地方から上京してルームシェアをしている。


そして初めての告白の背中を押してくれたのも未希だった。