「そうだが?」 ロットと呼ばれた男はぴくっと眉を吊り上げた。 後ろにいた残りの門番達も剣を手にかける。 「気安く呼ぶでない。この方を何と―――」 「俺だよ」 二人の門番の声を遮るようにサスティンはそう言うと、被っていたフードを除けた。 金髪の短い髪と、左耳のピアスが見える。 「――サスティン?」