森が抜けた。 遠くに見えたそれは巨大な石で積み上げられた壁だった。 絶壁のようにそびえ立っているその壁は、右を見ても左を見ても、まだその先が見えない。 サーラの丈夫な外壁よりも更に大きく、魔物の侵入はほぼ不可能のように思える。 「本当に大きな外壁ね」 街へと続く小さな並木道を歩きながらフェリアはポカンと口を開けた。 これほど大きくて、立派な外壁はきっとエメル城と同じくらいだろう。 やはり国の中心“大都市アルス”と言われるだけの事はある。