森の景色は一光に変わらず、この状態がずっと続くのではないだろうかと思う程だった。 面白みのない景色はただ流れていくだけで、先程の戦闘で負った疲れが今頃になって感じ出した。 淡々としている森の様子は少し不気味で、またいつ突然の敵襲があってもおかしくなかった。 しかしそう感じていたのも自分たちだけで、時間はあまり経っていなかった。 しばらくしてサスティンがボソッと呟く声が聞こえた。 「帰ってきたのか……」 その瞬間だった。