幼いながらに感じてしまった。 せっかく忘れかけていた憎しみを。 絶対に、絶対に私がこの手で……。 力の限り地を睨めつけ、ぐうっと力の限り拳を握りしめたが、今、私がしている事は何なのだろう。エセルは思った。 ホルストを探し出して倒すというのは太陽を倒す事ではない。 結局私は何がしたいのだろう。 エセルは顔をひきつらせ、ただ顔を俯けた。 そんな様子を後ろから歩いていたレオルはただ静かに見ていた。