自分の両親が殺された時、暗殺した犯人は分かっていないとツェーラは言った。 しかし、そんなはずはない。 父と母は人当たりのよい優しい人だった。 そんな人を殺すような者はいないはずだし、何より私は知ってしまった。 城内の衛兵が話しているのが聞こえた。 二人を殺したのは太陽だと。 『おい、あの子だろう。例の両親を殺された子。裏切り者だったらしいぞ、暗殺した奴』