サスティンは自分よりほんの少し年上のレオルは見下しながら思った。 しかし今はこんな所で突っ立っている場合ではない。 サスティンは無理にレオルの手を引っ張ると、たった一言言った。 「みんなが待ってるぞ」 その一言にハッとしたように一瞬目を見開くと、レオルは下を俯いて、顔が見えなくなった。 「ああ」 サスティンにはレオルの顔が見えなかったが、どんな表情をしているか分かった気がした。