地上にいたエセルはあまりに近かった。


その大きな鳥のおこした風をまともに受けて、軽く吹き飛ばされた。


「うっ」


エセルは尻餅をついた。


そしてすぐに上空をキッと睨みつけるように見上げる。


イエローバードの神々しい黄金の輝きと、太陽の照りつけるキツい日差しがエセルの目に飛び込んできた。


その眩しすぎる光に思わず目がくらみ、下に目を背ける。


今度はこいつが相手ね……。